中東緩和観測と好決算が追い風、米S&P500が最高値更新
中東緩和観測で米株高
4日の米国株市場で、幅広い主力株で構成するS&P500種株価指数が2カ月ぶりに最高値を更新した。米財務長官の発言を受け、中東情勢の緊張が和らぐとの見方が強まり、好決算を手掛かりにした買いも相場を押し上げた。
S&P500は前日比1.8%高の7736となり、6月2日に付けた7609を上回った。ダウ工業株30種平均は907ドル高の5万4085ドル、ナスダック総合株価指数は2.6%高の2万6584と、それぞれ上昇した。米原油先物の指標となるWTI期近物は一時1バレル75ドル台まで下落し、前日比で6%あまり安かった。
決算で買い広がる
個別株では、データ分析プラットフォームのパランティア・テクノロジーズが市場予想を上回る業績を示し、一時31%高と急伸した。建機のキャタピラーも同13%高となった。マイクロン・テクノロジーやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)など、売りが先行していた半導体関連株にも買い戻しが入った。
S&P500構成銘柄の約6割が4〜6月期を中心とした第2四半期決算を開示した7月31日時点で、ファクトセットは同四半期の利益成長率を前年同期比47%増と集計した。事前期待が高い中でも、9割弱の銘柄が市場予想を上回ったという。
物色の裾野広がる
S&P500は3月下旬を底に6月初まで2割高と急伸した後、2カ月あまりはもみ合いが続いていた。ただ、指数ベースの1株当たり利益(EPS、12カ月先予想ベース)は伸び続けており、中東懸念の後退をきっかけに水準を切り上げた格好となった。
6月2日から8月3日までの時価総額増加額では、マイクロソフトが約3400億ドル増で首位、アマゾン・ドット・コムが約3000億ドル増で続いた。直近決算でクラウド事業の成長が市場予想を上回り、人工知能(AI)への過剰投資懸念が和らいだ。
JPモルガン・チェース、バークシャー・ハザウェイ、マスターカードなど金融関連銘柄の時価総額増加も目立った。一方、4〜5月相場をけん引したメモリー半導体株は勢いを失い、エヌビディアは6月2日以降で約3900億ドル、マイクロンは約2600億ドルの時価総額を失った。主要半導体株で構成する米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は6月22日の最高値から17%安い。ナスダック総合も最高値から2%弱下回っており、足元の相場回復はチップ株以外にも広がっている。
バンク・オブ・アメリカのサビタ・スブラマニアン氏は、相場上昇がより幅広い銘柄に波及する兆しが出ていると指摘した。S&P500構成銘柄のうち7割弱は、6月2日終値を上回っている。
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