AI半導体株と好決算が追い風、日経平均は午前続伸
31日午前の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日比2704円(4.37%)高の6万4572円で推移した。一時は上げ幅が3400円を超えた。米株高を受けて人工知能(AI)半導体株に見直し買いが入り、国内企業の好決算も相場を支えた。
AI半導体株に買い戻し
午前の相場では、半導体製造装置のアドバンテストと東京エレクトロンの2銘柄で日経平均を1700円ほど押し上げた。両社は決算を受け、AI向け需要の拡大や今期業績の上振れが意識されている。レーザーテックやディスコなどの関連銘柄も軒並み高い。
米ハイテク株高が波及
前日の米株式市場では、マイクロソフトが15.5%高と急伸した。2026年4〜6月期決算が市場予想を上回ったうえ、27年6月期通期のフリーキャッシュフロー(純現金収支)が黒字を維持する見通しを示し、AIへの過剰投資懸念が和らいだ。AI半導体株に買いが広がり、主要半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は前日に8.1%高で終えた。31日の韓国市場でもSKハイニックスとサムスン電子が大幅高となり、韓国総合株価指数(KOSPI)は上昇率が15%を超える場面があった。日本ではキオクシアホールディングスが制限値幅の上限で買い気配となり、半導体メモリー株がそろって上昇した。
好決算と円相場を注視
日本株の上昇には好決算も追い風となっている。AIインフラの好調を背景に27年3月期の業績予想を上方修正したパナソニックホールディングスはストップ高買い気配となった。京セラ、オリエンタルランド、日本たばこ産業(JT)も決算を手掛かりに買われている。野村証券によると、27年3月期時点の主要企業のアナリスト業績予想で上方修正から下方修正を差し引いたリビジョン・インデックス(RI)は30日時点で29.7と、前週の20.6から上昇し、27年3月期ベースで最高水準となった。野村の伊藤高志シニア・ストラテジストは「中東情勢などの不透明感が後退しており、RIの改善期待は高い」と述べた。
一方、足元では政府・日銀が円買い・ドル売りの為替介入に動いたとみられ、急速に円高・ドル安が進む場面もあった。ただ、為替はなお1ドル=160円台で推移しており、「1ドル=150〜155円の想定レートの企業が大半を占める現状では、まだ円安メリットが意識されやすい」(野村の伊藤氏)との見方がある。もっとも、31日の取引終了後に決算を発表するキオクシアは市場の期待が高く、神経質な値動きが予想される。大和証券の細井秀司シニアストラテジストは「韓国の個別株レバレッジ上場投資信託(ETF)に構造的な需給懸念が残るため、半導体メモリー株の復調は慎重にみている」と話し、日経平均が最高値圏に戻るにはなお時間がかかるとの見方を示した。
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