円が急伸し一時157円台、為替介入観測が広がる
円相場が急騰し、一時1ドル=157円台を付けた。5月中旬以来の円高・ドル安水準で、市場では政府・日銀による円買い為替介入観測が広がった。
急ピッチの上昇
日本時間30日午後10時30分過ぎから円は急速に買われた。上昇前は1ドル=162円80銭近辺で推移しており、約50分の間に5円程度、円高・ドル安が進んだ。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の植野大作チーフ為替ストラテジストは「円買い介入があったと思われる値動きだ」と指摘した。
ドル以外にも波及
円はドル以外の通貨に対しても上昇した。対ユーロでは一時1ユーロ=182円10銭台と、5月上旬以来の円高・ユーロ安水準を付けた。急騰前と比べると、約4円50銭の円高となった。
介入警戒が再燃
中東情勢を巡る不透明感や原油高に伴うインフレ懸念を背景に、外為市場ではこれまでドルが買われてきた。高市早苗政権が進める積極財政への警戒から、円売り圧力も意識されている。29日には米連邦準備理事会(FRB)が政策金利の据え置きを決定し、30〜31日には日銀が金融政策決定会合を開いている。
政府・日銀は4月末から5月にかけて計11.7兆円規模の円買い・ドル売り介入を実施した。その後も円安基調は続き、7月23日には一時1ドル=163円99銭と1986年以来の安値を付けた。市場では、再度の介入への警戒感が強まっていた。前回介入があった4月30日には円相場が一時160円70銭台まで下落した後、155円50銭台まで約5円上昇する場面があった。
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