アリババ集団に5億5000万ユーロ制裁、EUが違法商品対策不十分と判断
EU、アリババ集団に5億5000万ユーロの制裁金を発表
違法商品対策を巡る判断
欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は20日、中国ネット通販最大手のアリババ集団に5億5000万ユーロ(約1000億円)の制裁金を科すと発表した。流通する違法商品への対策を怠ったと判断した。
アリエクスプレスの管理不備
措置は、違法コンテンツ対策をプラットフォーマーに義務付けるデジタルサービス法(DSA)に基づく。DSAによる制裁金は、米X(旧ツイッター)や中国発ネット通販「Temu(テム)」に続く3件目で、金額は過去最高となる。
欧州委は、アリババの海外向け通販サイト「アリエクスプレス」について、違法商品が流通するリスクを抑えるための十分な対応を取っていなかったと認定した。模倣品のほか、安全性に問題のある玩具や危険な化粧品などが多く販売されていたという。
違法商品と判明した後も、数週間にわたって掲載が続いた事例があったほか、問題のある業者が適切に処分されず、処分後も販売を続けられていたケースもあった。
是正措置を要求
欧州委は、アリババが違法商品を検知・削除する自社システムの能力を過大評価していたうえ、監督要員も不足していたと指摘した。同社に対しては、速やかな是正措置を求めた。
DSAは最大でグローバル売上高の6%の制裁金を科せる。欧州委は、アリババの対応が不十分な場合には追加の制裁金を検討すると警告した。
EUのビルクネン上級副委員長は声明で、「規模の大きさは言い訳にならない。消費者が安全にオンラインで買い物できるよう、企業はリスクを特定し、体系的に対処する必要がある」と述べた。
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