南シナ海アユンギン礁周辺で比兵士負傷、中国海警局と衝突
南シナ海の緊張
フィリピン軍は20日、南シナ海のアユンギン礁(英語名セカンド・トーマス礁)周辺で、比海軍兵士が中国海警局の乗組員に殴打され負傷したと発表した。比軍は声明で「安全を露骨に無視し、生命を危険にさらすものだ」と批判した。
比軍によると、同礁のフィリピン側拠点に中国海警局の船が接近したため警告したところ、小競り合いに発展した。中国海警局の船からボートで8人が比軍のゴムボートに近づき、木製の棒で比海軍兵士1人の頭部を殴って負傷させたという。
領有権巡る対立
アユンギン礁は、フィリピンが意図的に座礁させた老朽艦船を拠点に実効支配している。フィリピン軍は定期的に水や食料を届ける補給活動を続けており、中国も同礁の領有権を主張している。
フィリピン外務省は「いかなる暴力行為も容認できず、適切な外交措置をとる」と表明した。国防省も「新たな暴力と嫌がらせ行為は、中国への信頼と信用をさらに失うことにつながる」と非難した。
中国海警局は同日、フィリピン軍の発表について「事実をゆがめ、白と黒を逆転させた」と反論した。比側の乗組員が先にこん棒などで中国側の人員を攻撃したため、「最大限の理性と自制」を保って対処したと主張している。
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