月之暗面が新規受付停止、利用急増で計算資源が逼迫
利用急増受け当面は制限
中国の人工知能(AI)新興、月之暗面(ムーンショットAI)は19日夜、新規利用の受け付けを停止すると発表した。同社は米国の最先端AIモデルに迫る性能を実現したとして世界的な注目を集めていたが、利用が急増し、処理に必要な計算リソースが不足しているという。
過去48時間で需要急増
同社によると、「過去48時間でユーザーの利用が予想を大幅に超え、サーバー群の処理能力は限界に迫っている」という。これを受け、当面は利用を既存会員に限定する。対応が整い次第、段階的に新規の受付枠を拡大する方針だが、再開時期のめどは示していない。
GPU確保がなお課題
AIサービスの提供には、画像処理半導体(GPU)などを搭載したサーバーが欠かせない。利用拡大に応じて半導体やサーバーを増設する対応が必要となる。同社は負荷の高いコーディングとそれ以外のサービスでサーバーを分けるなど、リソース配分の見直しを進める。
Kimi K3に注目
ムーンショットAIの新型モデル「Kimi K3」は、米アンソロピックなどの最先端モデルに次ぐ性能を実現したと主張している。中国では米エヌビディアの高性能半導体の調達が制限されており、計算リソースを効率的に使うソフトウエア技術が競争力の源泉になっているとみられる。今回の新規利用停止を受け、一部の中国メディアは、一定量のGPU確保が依然として中国AIの成長課題だと指摘している。
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