AI・半導体株が牽引し日経平均反発、一時1600円超高
日経平均、AI・半導体株高で反発 一時1600円超上昇
AI買いが相場を押し上げ
9日の東京株式市場で日経平均株価は反発し、前日比1361円50銭(2.04%)高の6万8180円55銭で午前の取引を終えた。朝方から買いが優勢となり、上げ幅は一時1600円を超えた。前日の米半導体株高を背景に、人工知能(AI)・半導体関連株への買いが広がった。
米半導体株高が波及
市場では、前日の米ハイテク株上昇が日本株にも波及した。米ニュースサイトのザ・インフォメーションは8日、中国が米半導体大手エヌビディアのAI向け半導体「H200」の購入を中国内の主要AI企業に限定的に認める方針だと報じた。ニッセイアセットマネジメントの山本真以人チーフ・アナリストは、AI・半導体需要に対する懸念材料が和らぎ、需要の強さが改めて確認されたとみる。
関連株に見直し買い
東京市場では、AI・半導体関連株が上昇を主導した。アドバンテストは一時8.25%高となり、東京エレクトロンやキオクシアHDも買われた。これら3銘柄で日経平均を計1000円強押し上げた。
足元では関連株の調整が続いていた。りそなホールディングスの武居大暉ストラテジストは、信用買い残が過去最高水準まで積み上がるなか、利益確定売りが相場を振り回していたと指摘する。反動で見直し買いが入りやすくなった面もあり、キオクシアHDは9日、時価総額でトヨタ自動車や三菱UFJフィナンシャル・グループを上回り、首位を奪還した。岩井コスモ証券の嶋田和昭チーフストラテジストは、短期的に売られすぎていたとの見方を示した。
一方で、中東情勢の緊張は再び強まっている。米中央軍は8日、イランがホルムズ海峡を航行中の商船を攻撃したことへの報復として、追加攻撃を始めたと発表した。攻撃は2日連続で、両国の戦闘終結に向けた協議には不透明感が増している。
物色はAIに集中
東証プライム市場の値上がり銘柄は4割にとどまり、自動車や建設、ゴム株などには売りが出た。トヨタ自動車は2.26%安、日産自動車は2.42%安だった。横浜ゴムも3.98%安となった。
東海東京インテリジェンス・ラボの山藤将太エクイティマーケットアナリストは、原油高のリスクが意識されるなか、影響を受けにくいAI・半導体株に資金が向かっているとみる。市場では、ハイパースケーラーの設備投資計画にも関心が集まる。23日に米アルファベット、30日に米メタ、米マイクロソフトの決算発表を控えており、SMBC信託銀行の山口真弘投資調査部長は、半導体株主導のAI相場が戻るかどうかは米ハイパースケーラーの決算が鍵になるとの見方を示す。大手テック企業のAI投資がなお拡大しているかが焦点になりそうだ。
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