パリ講演でベゾス氏、AIは労働力不足を招くとの見方
ベゾス氏の見方
米アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏は17日、パリ市内で開かれたイベントで、AI(人工知能)は労働力不足を生むとの見方を示した。欧州最大のベンチャーイベント「VIVA(ビバ)テクノロジー」に登壇し、私財を投じて立ち上げたAI新興プロメテウスの狙いと宇宙産業への構想を語った。
プロメテウスの狙い
ベゾス氏はプロメテウスの共同最高経営責任者(CEO)として登壇した。プロメテウスはベゾス氏が25年に私財を投じて設立した新興企業で、コンピューティング産業や航空宇宙産業向けに、製品の設計・製造を支援するAIモデルやツールの開発を進めている。
AIは知的労働を人から奪うとの見方が一般的だが、ベゾス氏は「AIによって人々がより多くの新しい問題を特定できるようになる」と述べ、むしろ知的労働の需要が高まるとの認識を示した。プロメテウスのAIモデルについては、エンジニアリングに強く、物体設計に必要な処理を大幅に速められると説明。AIで描いた構想の実現障壁が下がり、「真の生産性、真の繁栄が生まれる」と話した。
宇宙産業への構想
ベゾス氏は自身が設立した米宇宙企業ブルーオリジンにも言及した。宇宙産業に参入する目的については「ダイナミックな宇宙経済を実現するためのインフラをすべて構築すること」と説明し、参入コストを抑えて小規模企業も加われる環境を目指す考えを示した。
インターネット業界での成功を例に挙げ、「寮の部屋にいる2人の学生が巨大な企業を築くことができた。宇宙もそうあってほしい」と述べた。最終目標については、汚染産業を地球外へ移し、「この楽園のような惑星(地球)を産業革命以前の状態に戻すこと」だと強調。宇宙にインフラを整え、地球上で現在の3倍の人口が暮らせるようにしたいとも語り、宇宙に多くの人が住める施設「コロニー」の建設構想にも触れた。
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