国産衛星網は解決済みとプーチン氏、スターリンク対抗を強調
ロシアの日に合わせて発言
プーチン大統領は12日、戦場の通信に使う国産の低軌道衛星について「増強しており、すべての課題を解決できる」と述べた。米スペースXの衛星通信網「スターリンク」に対抗し得るとの認識を示した。
前線通信の代替を急ぐ
発言は、ロシアが主権を宣言した日を記念する祝日「ロシアの日」に合わせて開かれた会合で、侵略に参加する兵士の質問に答える形で行われた。通信網の遮断など前線での問題に対応していると説明し、膠着する戦況への不満を和らげる狙いがうかがえる。
スターリンクを巡っては、スペースXが2月、ウクライナの要請を受けてロシア軍の利用を遮断した。ロシア軍の通信や無人機攻撃に支障が出たとみられている。ロシアは代替手段の確保を急ぎ、3月には宇宙企業「ビューロー1440」が16基を低軌道に投入したと発表した。
衛星運用と無人機戦
プーチン氏は国産の衛星通信網が「既に存在する」と繰り返し、「スターリンクに劣らず、優れている点すらあるかもしれない」と語った。打ち上げ数は限られ、本格運用には至っていないことも認めたが、「技術的に問題が解決されたことが最も重要だ」と強調した。「地上でも間もなく効果を実感できるようになる」とも述べ、自信を示した。
戦場の無人機攻撃については「無人機がハエのように飛び回る状況を見上げるのがどういうものか知っている」と発言した。対応の必要性を認識しており、官民を挙げて人工知能(AI)を搭載した無人機などの開発を進めていると強調した。
ロシア軍については「望んでいるほど速くはないが前進し、徐々に領土を支配下に収めている」と主張した。ロシア領への無人機攻撃も「深刻な問題を引き起こすことはできない」とし、ウクライナのインフラへの攻撃を強める考えを示した。
軍人定員を151万人に
プーチン氏は12日、軍人の定員を7360人増やし、151万人とする大統領令に署名した。ロシアによるウクライナ全面侵攻前の約100万人から段階的に引き上げており、2024年12月には150万人に達していた。
会合では、軍事作戦に70万人以上が参加していることも明らかにした。さらに、退役兵に医療や教育、雇用を提供し、戦地から戻った後も活躍の場があると述べた。
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