イラン攻撃の中止を表明、トランプ氏が合意近いと発言
トランプ米大統領は11日、同日夜に予定していたイランへの攻撃を取りやめたとSNSで明らかにした。戦闘終結に向けた協議はイラン指導部の最高レベルに伝わり、承認されたと説明し、合意が近いとの見方を示した。
合意手続きは最終段階
トランプ氏は「署名の時間と場所はすぐに発表される」と投稿し、イスラエル、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、トルコなどが承認していると強調した。その後、ホワイトハウスで記者団に対し「この数日で決着がつくはずだ」と述べ、週末にも欧州で合意文書に署名する可能性を示した。署名にはバンス米副大統領らが出席する見通しという。
核放棄と海峡開放を要求
トランプ氏はイランに対し、核兵器を保有しないことで合意するよう求めてきた。この日も「イランは決して核兵器を保有しないと合意する。文書は最終段階にある」と発言した。ホルムズ海峡については、署名後に「すぐに開かれるだろう」との認識を示した。モジタバ・ハメネイ師が承認したのかを問われると、「そうだと理解している」と答えた。
米イラン協議の行方は不透明
米ニュースサイト、アクシオスは関係筋の話として、イランのアラグチ外相とカタール特使が10日に協議したと報じた。イランの凍結資産解除、ホルムズ海峡の開放、核問題をどう交渉するかの3点を巡り、米国との隔たりが埋まったという。一方で、モジタバ師の承認はまだ得られていないとも伝えた。イランは米軍の連日の攻撃を受け、トランプ氏の真意を見極めかねているとしている。
カタール国営通信によると、同国のタミム首長は11日、トランプ氏と電話で協議した。トランプ氏は、イランとの合意に向けた最終的な手続きを進めていると説明したという。イラン外務省のバガイ報道官は、米国が圧力に屈して譲歩したとの印象を与えようとしていると反発し、「レッドラインは譲らない」と述べた。革命防衛隊に近いファルス通信も、情報筋として「いかなる文書も承認されていない」としつつ、米国がイラン提案の合意文書を受け入れたと伝えた。
イスラエルも交渉を注視
イスラエル首相府は11日、ネタニヤフ首相がトランプ氏と電話協議したと発表した。首相府によれば、トランプ氏は最終合意に濃縮ウランの撤去、ミサイル生産の制限、親イラン組織への支援停止が含まれると伝え、イスラエルは合意の当事国にはならないと説明した。米軍は9、10両日にイランを攻撃しており、トランプ氏は11日朝、同日夜にも3日連続の攻撃を行うと予告していた。ペルシャ湾のカーグ島など石油インフラへの攻撃も示唆し、「石油・ガス市場の完全な支配権を掌握する」と主張していた。
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