キオクシア、時価総額が一時40兆円超 説明会前に買い先行
2日の東京株式市場で、キオクシアホールディングスの時価総額が一時40兆円を超えた。同日夕方に予定する投資家向け説明会での事業戦略や株主還元策を見極めようと、国内外の資金が先回りで流入した。
説明会前に買いが集中
キオクシア株は取引時間中、一時前日比2%高の7万4250円まで上昇した。朝方に買われた後は伸び悩み、上げ幅を縮小する場面が続いた。
AI投資で需給逼迫観測
米テック大手による人工知能(AI)向けデータセンター投資の拡大を背景に、NAND型フラッシュメモリーの需要は強い。会社は2027年3月期の純利益見通しを開示していないが、市場では前期比約8倍の4兆3000億円に膨らむとの見方が出ている。
株主還元に市場の関心
キャッシュ創出力が急速に高まるなか、投資家の関心は株主還元に向かう。財務を統括する河村芳彦副社長は4月、日本経済新聞の取材に「安定配当の方針を議論している」と述べた。配当が実施されれば、2024年12月の上場以来初めてとなる。
成長投資と還元の両立をどう図るかも焦点だ。投資家向け説明会では、太田裕雄社長らの発言が注目される。
目標株価引き上げも支援
ゴールドマン・サックス証券が5月31日付リポートで投資判断を「中立」から「買い」に引き上げ、目標株価を従来の4万8000円から9万3000円へ修正したことも支援材料となった。同社は、キオクシアが手掛けるNAND型フラッシュメモリーの供給増は限定的で、「28年まで需給逼迫感が続く」とみる。
もっとも、価格競争が起こりやすい半導体業界の構造に大きな変化はなく、数年おきに好不況を繰り返す「シクリカル」との見方は維持した。
同日はソフトバンクグループ(SBG)にも買いが集まり、時価総額は一時50兆円を超えた。買い一巡後は利益確定売りに押され、下落に転じる場面もあった。
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