コンゴ民主共和国でエボラ流行拡大、死者約100人
コンゴ民主共和国でエボラ出血熱が流行し、これまでに約100人が死亡した。患者からはブンディブギョ型エボラウイルスが検出されている。専用のワクチンや治療薬はなく、世界保健機関(WHO)などが警戒を強めている。
被害拡大に警戒
アフリカ連合(AU)の疾病対策センター(CDC)のカセヤ事務局長は18日、英BBCに対し、少なくとも100人の死亡が報告され、390件超の症例が疑われていると明らかにした。WHOは17日、この流行を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に当たると宣言した。テドロス事務局長は18日、「この混乱した世界における、1番新しい危機だ」と述べた。米CBSニュースによると、少なくとも6人の米国人が現地で感染者らと接触し、うち1人に症状がある。
ブンディブギョ型は対策手段なく
感染すると、突然の発熱や頭痛、嘔吐のほか、重症化した場合は出血や意識障害が出る。致死率は過去の流行の平均で約50%とされるが、地域の医療体制やウイルスの種類によって変わる。ヒトに感染するエボラウイルスには複数の型があり、最も致死率が高いザイール型は最大90%に達することがある。一方、今回検出されたブンディブギョ型は2007年に確認された比較的新しい型で、流行例は少ないが、これまでの致死率は30〜50%だった。
流行地域の事情も阻害要因
英ロンドン大学衛生熱帯医学大学院のダニエラ・マンノ博士は、人の移動が多く治安も不安定な地域で流行が起きているため、接触者追跡や医療提供が難しくなる可能性があると指摘した。エボラ出血熱は1976年にスーダンとコンゴ民主共和国でほぼ同時に確認されて以降、アフリカでたびたび流行してきた。感染した野生動物に接触した人から広がり、その後はヒトからヒトへ感染するとみられる。感染者の血液や唾液などの体液に触れると、感染するおそれがある。
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