モスクワ郊外への攻撃、ゼレンスキー氏は報復と説明
ウクライナ軍の大規模攻撃
ウクライナ軍は16日から17日にかけ、ロシアの首都モスクワ近郊に大規模な攻撃を実施した。ゼレンスキー大統領は、ロシアによるキーウ攻撃への報復だと位置付けた。和平協議の進展が見込めない中、双方の首都を狙う攻撃の応酬は激しさを増している。
ロシア国防省は17日昼までの24時間に、ウクライナ軍が投入した1000機超の無人機(ドローン)を撃墜したと発表した。ロシア側によると、モスクワ州や西部ベルゴロド州で少なくとも4人が死亡した。2022年2月の侵攻開始以降、ウクライナによる最大規模のドローン攻撃となる。
攻撃の応酬が拡大
ウクライナ軍によると、モスクワ郊外の高性能兵器生産工場やエネルギー関連施設に被害を与えた。
ゼレンスキー氏は、大規模攻撃は「完全に正当だ」と主張し、成果を誇示したうえで「ロシアは戦争を停止しなければならない」と述べた。
トランプ米大統領が仲介した9〜11日の一時停戦が不調に終わった後、両国による攻撃の応酬は一段と活発になった。ロシア軍は13〜14日にキーウへ大規模攻撃を行い、子ども3人を含む24人が死亡した。
ロシアはキーウの防空網を突破するため、大量のミサイルやドローンを多方面から同時に撃ち込む「飽和攻撃」を続けている。ゼレンスキー氏は17日、ロシア軍が過去1週間で3170機のドローンを投入し、ウクライナ各地で計52人が死亡したと明らかにした。
長距離攻撃で継戦能力狙う
ゼレンスキー氏は以前から、ロシアの一連の攻撃に対して「報復する」と明言していた。ウクライナは長期戦を見据え、ロシアの継戦能力を削ぐ方針を掲げる。長距離ドローンで製油所や輸出港湾などのインフラを連日のように攻撃し、エネルギー輸出に打撃を与えている。
ゼレンスキー氏は17日、ウクライナの長距離攻撃能力について「戦況を大きく変えつつある」との認識を示した。
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