イラン核停止期間は20年で十分、トランプ氏が条件提示
会談後の機内で発言
トランプ米大統領は15日、イランとの戦闘終結に向けた交渉を巡り、イランが核開発停止を順守すると確約するなら「20年で十分だ」との考えを示した。条件として、イラン国内にある高濃縮ウランの完全撤去を挙げた。
中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席との会談を終え、米国へ戻る機中で記者団に語った。ウラン濃縮を含む核開発停止の期間は交渉項目の一つで、20年停止案は米国とイランが4月に直接協議した後、米メディアが報じていた。トランプ氏は当時、20年を区切りとする見方を退け、「年数はない。無期限だ」と述べていた。
交渉は難航続く
米国は早期に合意をまとめたい考えだが、イラン側に譲歩の姿勢は乏しく、協議は難航している。米国はイランが長期にわたり核兵器を保有できないようにすることを求める一方、イランはウラン濃縮技術の維持を重視しており、対立が続いている。
トランプ氏の今回の発言は、これまでの強硬姿勢に変化が出ていることを示す。ただ、イランは停止期間の短縮を求めるとみられ、今後も交渉の焦点となる可能性がある。トランプ氏は、オバマ元政権が主導した2015年のイラン核合意を意識しており、当時の停止期間15年を上回る合意を目指している。
習氏への働きかけは否定
ホルムズ海峡の通航再開を巡っては、習氏にイランへの働きかけを依頼していないと説明した。「私はなんの好意も求めていない。好意を求めれば、その見返りに返さなければならないからだ」と語った。
さらに、「彼(習氏)は『イランは核兵器を保有してはならない』と非常に力強く述べていた」とし、「我々はほぼ完全に一致していると思う。彼らがイラン産原油の買い手であり、我々はそうではない点を除けば」と述べた。
一方、イラン産原油を購入している中国企業への制裁を解除するかどうかについては、「その件は話し合った。今後、数日中に決定を下すつもりだ」と述べ、協議したことを認めた。
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