UAE国営ADNOC、2027年に新原油管稼働へ 迂回輸出を増強
ADNOC、迂回輸出を拡大
アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ国営石油会社(ADNOC)が、2027年に新たな原油パイプラインを稼働させる。イランによるホルムズ海峡の実効支配が長期化する懸念が強まるなか、UAE東部のフジャイラからオマーン湾を通る迂回輸出を増やす。
完成加速を指示
UAEを構成するアブダビ首長国は15日、同首長国のハリド皇太子がADNOCの会合で、新パイプラインの完成を早めるよう指示したと明らかにした。海外メディアによると、既存のパイプラインの輸送能力は日量150万〜180万バレル。西部から東部へ向かう新管が加われば、能力は倍増する可能性がある。
供給網の分散急ぐ
UAEは5月、石油輸出国機構(OPEC)を脱退した。OPECを通じた協調生産から距離を置き、経済成長の原資となる原油生産を拡大する方針だ。ホルムズ海峡を経由しない輸出ルートの整備と合わせ、世界向け供給の拡大を急ぐ。
ホルムズ海峡は米イランの軍事衝突前、世界の原油のおよそ2割が通過する海上輸送の要衝だった。現在は事実上の海上封鎖で船舶の通航が滞っている。恒久停戦が実現しても、衝突前の状態に戻るかは見通せない。対立長期化のリスクを踏まえ、UAEは迂回ルートの拡大を進める。
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