新発10年国債利回りが一時2.6%に上昇 29年ぶりの高水準
国内債券市場
13日の国内債券市場で、新発10年物国債利回りは一時2.6%に上昇した。1997年5月以来、およそ29年ぶりの高水準となる。債券価格は下落した。
インフレと財政懸念
原油高を背景にしたインフレ懸念や財政悪化への警戒から、債券売りが強まった。米国で利下げ観測が後退し、米金利が上昇したことも国内金利の押し上げ要因となった。
米金利上昇が波及
米労働省が12日発表した4月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.8%上昇と、3年ぶりの高い伸びを示した。インフレ再燃への懸念で、米連邦準備理事会(FRB)の年内利下げ確率は市場で低下し、米長期金利が上昇した。これが日本の債券市場にも波及した。
原油高で警戒強まる
米国とイランの戦闘終結に向けた交渉が停滞する中、日本は原油輸入を中東に依存しており、物価上昇への警戒が根強い。米原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近6月物は12日、1バレル100ドルを超えた。長期金利は節目の2.5%を上回っても上昇が続き、財政政策の先行き不透明感も債券買いを抑えている。
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