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日経平均が過去最高値を更新 商社・金融株へ資金が流入

日経平均が最高値更新、商社や金融に資金シフト

13日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、終値は前日比529円高の6万3272円となり、最高値を更新した。前日の米株安を受けて売り先行で始まったが、商社や金融株への買いが相場を支えた。

金利上昇でバリュー株に資金

12日の米市場では、人工知能(AI)・半導体株の下落が目立った。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は3営業日ぶりに反落し、ナスダック総合株価指数も3日ぶりに下げた。東京市場でもアドバンテストや東京エレクトロンなど、これまで相場を主導してきた銘柄が軟調で、AI・半導体株の上昇局面は一服した。

背景には、金利上昇とインフレ懸念の強まりがある。12日発表の4月の米消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.8%上昇と、約3年ぶりの高い伸びとなった。中東情勢の緊張を受けた原油高も重なり、米長期金利は上昇。日本でも金利高が意識され、商社や銀行、保険といったバリュー株に資金が向かった。

商社や金融に買い広がる

三菱商事、住友商事、豊田通商の商社3社は13日、そろって実質的な上場来高値を更新した。いずれも今期増益を見込み、株主還元の強化も打ち出している。銀行や保険株にも買いが入り、東証株価指数(TOPIX)は日経平均より強い値動きとなった。

東海東京インテリジェンス・ラボの池本卓麻マーケットアナリストは、株価上昇に過熱感のある半導体株を売り、業績が堅調な商社などに資金を振り向ける動きが目立つと指摘する。ケイ・アセットの平野憲一代表も、TOPIXの上昇について個人投資家の心理改善を示すとみている。

NT倍率は前週末の高水準からやや低下している。もっとも、市場ではAI関連への資金集中に短期的な過熱感を指摘する声がある一方、海外投資家の資金流入で需給環境は良好との見方も根強い。平野氏は、中長期ではフィジカルAI関連、短期では商社や建設株に注目している。

13日取引終了後にはソフトバンクグループが通期決算を発表し、15日にはキオクシアの決算も控える。キオクシア株は13日、一時9%超上昇した。決算を受け、AI株主導の相場が続くのか、それともバリュー株への資金シフトが広がるのかが焦点となる。

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