エリオット波動って何?FX初心者も必見!波の見つけ方からトレード活用術まで
FXで勝つには、相場の流れを読む力が大切ですよね。その武器の一つとして注目されるのが「エリオット波動理論」。相場のリズムやサイクルを読むのに役立つと言われます。
でも、「難しそう…」「どう使うの?」と感じる方も多いはず。この記事では、エリオット波動のキホンから応用まで、できるだけ分かりやすくお伝えします。 基礎を理解し、トレードで使ってみる第一歩にしましょう!
この記事で分かること
エリオット波動の基本概念と8つの波
波動カウントの方法と3つの絶対ルール
他テクニカル(ダウ理論、フィボナッチ等)との組み合わせ方
トレード戦略への活かし方(エントリー、損切り・利確)
エリオット波動の世界を探検し、あなたのFXトレードの引き出しを増やしましょう!
目次
エリオット波動って、そもそも何?FXで使われるワケと基本のカタチ
まずは、エリオット波動理論の「キモ」と、なぜFXトレーダーがこれを使うのか、見ていきましょう。
エリオット波動とは?相場に繰り返される“波”の理論
一言でいうと、「相場の値動きはデタラメじゃなく、決まったパターン(波)で繰り返してるんじゃない?」という考え方に基づくテクニカル分析です。
1930年代にラルフ・ネルソン・エリオット氏が発見。市場参加者の集団心理(期待、恐怖など)が値動きに現れ、波のようなパターンを生むと考えます。 元々は株向けでしたが、流動性の高いFX市場でも有効とされ、相場の大きな流れや転換点の予測に使われます。まあ、絶対ではないですが。
基本5波+修正3波の構造を図解で理解しよう
基本構造:相場の1サイクルは「推進5波」と「修正3波」の合計8波で構成されます。
推進波(1, 2, 3, 4, 5波): トレンド方向に進む5つの波。メインの動き。
修正波(A, B, C波): 推進波後の調整(逆方向への動き)を示す3つの波。一休み。
この「5波+3波」で1サイクル完了し、新たなサイクルが始まると考えます。ざっくりと各波の特徴を説明するとこんな感じになります。
推進波
・1波:新トレンド開始?半信半疑。
・2波:1波の調整。1波始点は割らない。
・3波:主役!一番力強く長い傾向。
・4波:3波の調整。複雑化も。原則1波高値(安値)は割らない。
・5波:トレンド最終局面。勢い鈍化、ダイバージェンス注意。
修正波
・A波:推進5波後の最初の逆行。
・B波:A波に対する一時的な戻し。
・C波:修正最終波。A波方向へ進むことが多い。
この8つの波のキャラクターを掴むのが第一歩です。
なんでエリオット波動って、みんな使いたがるの?
人気の理由は、「相場予測や戦略立案に、なんか使えそうだから」でしょうか。
1.未来予測のヒント:現在地を知り、次の展開シナリオを立てやすくする。道しるべに。
2.普遍性:様々な市場・時間軸で見られるとされる。「どこでもドア」感?
3.ルール存在:基本ルールがあり、客観的分析を試みられる(解釈の余地あり)。
4.他分析と相性良:ダウ理論、フィボナッチ等と合わせ技で精度アップ狙い。
5.自己実現的側面:多くの人が意識することで、理論に近い動きが起こりやすくなることも。
相場の方向性や売買タイミングを探る、頼りになる(かもしれない)ツールとして活用されています。
エリオット波動の「波の見つけ方」|初心者でもできるカウント方法
理論の次は実践。実際のチャートでどう波を見つけるか、です。
「1波」ってどうやって見つける?最初の難関だよね…
ぶっちゃけ、「1波」の特定は難しい。「ここが1波かも?」と仮説を立て、後の値動きで検証するのが現実的です。
トレンド転換初期で、市場は半信半疑。勢いがなかったりダマシになったりしやすいからです。
「これが1波かも?」のヒント
チャートパターン:ダブルボトム/トップ等、転換示唆パターンの後。
ラインブレイク:それまでのトレンドラインの明確なブレイク。
移動平均線:クロス後の最初の目立った動き。
オシレーター:売られすぎ/買われすぎからの反転やダイバージェンス後。
完璧な特定は困難。まずは「候補」を見つけ、ルールで検証する姿勢が大事です。
エリオット波動の三原則|これだけは守ろう!
エリオット波動を正しくカウントするには、「推進波」における3つの原則を守ることが不可欠です。 これを無視すると、そもそも波形が成立しなくなり、後の分析が台無しになってしまいます。
エリオット波動の三原則(推進波)
原則①:3波は、1波・3波・5波の中で最も短くなってはならない
→ どの波が長くなってもいいけれど、3波が最短になるのはNG。
原則②:2波は、1波の始点を完全に超えて戻ることはない
→ 上昇トレンドなら、2波で1波始点を下抜けてはダメ。
原則③:4波は、1波の高値(または安値)を割り込まない
→ ただし複雑なパターンでは例外もあり。
この3原則は、エリオット波動の「憲法」のようなもの。守られていれば、推進波として成立していると判断しやすくなります。
なぜ重要?成立すれば“次の展開”を予測しやすくなる
これら三原則を満たした波形は、エリオット波動の典型パターンとして今後の修正波(A-B-C)を予測するベースになります。
ただし注意点もあります。三原則を満たしていても、常に綺麗な波形になるとは限らないのが相場のリアル。 「原則を満たす=正解」ではなく、「あくまで仮説を立てるための条件」として捉えましょう。
ドル円とか、実際のチャートでカウントしてみよう!
理論より実践!実際のFXチャートでカウント練習するのが一番です。 これで波動を見つける「目」を鍛えます。
カウント練習ステップ
1. チャート準備:ドル円等の日足・4時間足から
2. トレンド特定:分かりやすいトレンド箇所を探す。
3. 1波候補探し:起点を仮説設定。
4. ルール適用とカウント:ルール確認しつつ2~5波、A,B,C波をカウント。
5. 記録&反省:結果と根拠をメモし見返す。
修正波の種類と特徴をやさしく解説
修正波ってなに?3つの基本パターンを図で理解
エリオット波動では、上昇・下降どちらのトレンドにも「一休み」のようなタイミングがやってきます。それが 「修正波」と呼ばれるパートです。
修正波とは、5波まで続いたトレンドに対して、逆方向への調整が入る動きのこと。この修正波には、主に3つのパターンがあり、それぞれチャート上での見え方や長さが異なります。
覚えるべきは、次の3タイプです。
ジグザグ(Zigzag)
構成:5-3-5
特徴:ストンと落ちるような、鋭くわかりやすい調整パターン
よく出る場面:2波など、トレンド初期の調整によく見られる
フラット(Flat)
構成:3-3-5
特徴:横ばい気味のレンジ調整。ゆるやかで動きが少ない
バリエーション:「エキスパンディッド・フラット(C波が大きく抜ける)」などもある
よく出る場面:4波など、トレンド後半の調整に多い
トライアングル(Triangle)
構成:3-3-3-3-3
特徴:だんだん値幅が狭まる「保ち合い」パターン。エネルギーをためている状態
よく出る場面:4波やB波など、相場が方向感を探っている場面
修正波は「トレンドが終わったかも?」と見える場面でもあり、次のチャンスを見極める重要な手がかりになります。 まずは「形」を覚えて、チャートでパターンを探すクセをつけましょう!
下降トレンドでもエリオット波動は使える?考え方のコツ
上昇と何が違う?下降トレンドの“急落パターン”に注意
「エリオット波動って、上昇トレンドの話でしょ?」と思う方も多いかもしれません。ですが、下降トレンドでもしっかり活用できます。 基本の「5波+3波」の構造はそのままで、上下が反転しているだけです。
下降トレンドの波動構成
下降推進波(1〜5波):下げ方向に向かう主要なトレンド波
上昇修正波(A〜C波):下落トレンド後に出る一時的な戻り(反発)
上昇相場の「買い目線」とは逆の発想で、下降トレンドでは“戻り売り”の視点がカギになります。
下降トレンドならではの注意点
3波の急落に要注意!
下降トレンドの3波は、「投げ売り」「損切り」の連鎖で急角度になりやすく、勢いが最も強く、値幅も出やすいゾーンです。
→ この波を狙えると、効率的なトレードがしやすくなります。
A-B-C波はあくまで“戻り”
下降トレンド後に上昇するA-B-C波は、「反転」と見せかけた一時的な戻りであることがほとんど。
→ 「上がってきたから買う」ではなく、戻り売りのチャンスとして捉えるのが王道です。
スピード感が上昇より早い
下降トレンドは「売りの速さ」が出やすく、特に3波が出ると チャートが崩れるスピードが速いのが特徴。
→ ポジション管理や損切り設定をしっかり決めておくことが重要です。
下降でも“波を読む”力は使える!
構造はシンプルに「上昇と反対」
でも、動きが速く・荒くなりやすいので、焦らず見極めが大事
下降3波、C波の終わりなど、チャンスも多いが慎重さも必要
下降トレンドでも、エリオット波動を使えば「今どのあたりにいるのか?」が見えやすくなります。 売りのタイミングをつかみ、焦らず正確に波を読んでいきましょう。
波のカウントが難しいときの判断法
エリオット波動をチャートに当てはめようとしたとき、
「え、これって1波?2波?なんか当てはまらない…」
そんな場面に出くわしたこと、ありませんか?
それ、みんなが通る“あるある”です。
波形がきれいにハマらないとき、無理にカウントを合わせると、逆に判断を誤ってしまう原因になります。
無理に当てはめない。柔軟なアプローチがカギ
相場は生き物。教科書通りの形にならないのが当たり前です。以下のような柔軟な視点を持つことで、「迷い」を防げます。
1. シナリオは1つに絞らない
「この動きが1波のスタートかも」「いや、修正波の途中かも」と、複数の仮説を並行して持つことが大切です。
→ 値動きで後から“答え合わせ”をするイメージ。
2. 時間軸を変えてみる
4時間足で分かりにくければ、日足や1時間足に切り替えてみましょう。波の全体像が見える時間軸を探すことで、判断しやすくなります。
3. そもそも「今は読めない」と判断するのもアリ
「わからない相場ではトレードしない」も、プロの選択肢の一つ。
→ 判断に自信が持てないときは、ポジションを取らない勇気も重要です。
他のテクニカルで“迷い”をサポートする
波のカウントに迷ったときは、他の指標で裏付けを取りにいくのもアリです。
よく使われる「補助ツール」
移動平均線(MA):トレンドの方向感や勢いを確認
RSI/MACD:買われすぎ・売られすぎ、ダイバージェンス
トレンドライン・チャネル:波形とラインの交差で判断
フィボナッチ・リトレースメント:調整幅の目安に
特に「MACDの勢い」や「RSIの反転サイン」などは、“今はまだ3波の途中かも” といった判断を裏付ける材料になります。
迷ったときほど、冷静に・柔軟に
当てはめようとしすぎると、本来の相場のリズムを見失いがち
読めないなら見送る」「仮説で観察し続ける」姿勢が◎
他のテクニカルで“補強”すれば、判断の質が上がる!
エリオット波動と他のテクニカル分析、どう組み合わせる?
単独使用より、他テクニカルとの組み合わせで精度・信頼性がアップします。
ダウ理論とは、どう違う?どう補い合う?
【画像:ダウ理論+エリオット波動】
結論:エリオット波動とダウ理論はトレンド分析の基本で、ベストパートナー。両方使うと、より深く確かな分析が可能です。
ダウ理論:トレンド定義と継続・転換シグナルに焦点。元祖。
エリオット波動:トレンド内部構造(5波+3波)やサイクルを詳細分析。
組み合わせ方(例)
1. トレンド確認 → 段階認識: ダウ理論で方向性を確認後、エリオット波動で現在の波の位置を特定。
2. 転換? → 裏付け:エリオット波動で5波/C波終了可能性が見えたら、ダウ理論の転換シグナルで確認。
ダウ理論で森(大局)、エリオット波動で木(詳細)を見るアプローチが有効です。
インジケーターとの合わせ技|MACD・RSI・フィボナッチが相性抜群?
【画像:エリオット波動+インジケーター】
主観が入りやすい部分を、MACD、RSI、特にフィボナッチ等で補強。客観性を高め、売買ヒントを見つけやすくします。
相性の良いインジケーターと使い方
1. フィボナッチ:最重要。波動の長さや押し・戻りに比率が現れやすい。
2. MACD:トレンド方向性、勢い、転換点(3波で勢い最大傾向、5波でダイバージェンス)。
3. RSI:買われすぎ/売られすぎ、勢い、転換点(5波でダイバージェンス)。
これらでカウントを補強し、シグナルの信頼性を高めましょう。
「エリオット波動だけで勝てる?」…そんな甘い話、ある?
結論:「エリオット波動だけで楽勝!」なんてことは、まずないです。強力ですが、これだけで勝てるほど相場は甘くない。
難しい理由:解釈の主観性、後付けバイアス、ダマシや崩壊、適用できない相場、資金管理・メンタルの重要性。
エリオット波動は相場の「地図」「シナリオ作りの道具」として有用。他の分析や資金管理と組み合わせることで真価を発揮します。 「数ある武器の一つ」と捉え、過信せず使いこなしましょう。
エリオット波動をトレードに活かす!実践ステップ
理論やパターンが見えてきたら、次は実際のトレードにどう活かすか?ここからは、エリオット波動を用いた売買戦略の基本ステップを紹介します。
損切りと利確、どう決める?フィボナッチやラインも使って
エントリーをどこにするかと同じくらい、損切り・利確の設計は重要です。 波動理論に合わせた「ここを超えたらダメ」「このあたりで利益を確保」というポイントを、事前にルール化しておきましょう。
損切り目安
波動ルール基準:カウントの前提が崩れるポイント(例:1波の始点を割ったら損切り)
直近安値/高値:重要な節目の少し外側
トレンドライン:明確なブレイクがあった場合
利確目安
フィボナッチ:目標値(エクスパンション)などを基準に
波動カウント:次の波の勢いが鈍くなったタイミング
チャネルライン/サポレジ:大きな抵抗にぶつかったら
オシレーター:MACD・RSIの過熱感など
★リスクリワードを確認してからエントリーする癖を!!
例えば「損切り20pipsに対して利確50pips」など、リスク:リワードが1:2以上になるよう意識するだけでもトレード精度がぐっと上がります。 分割決済やトレーリングストップも有効です。
相場の状況に合わせて使い分けるのがミソ!「相場が読める」人になるために
エリオット波動はあくまで「地図」や「仮説作りの道具」です。状況に応じて他のテクニカルと組み合わせることが成功のカギになります。
有効な場面・そうでない場面の使い分け例
| 相場の状態 | エリオット波動の適性 | 補足 |
|---|---|---|
| 明確なトレンド相場 | ◎ 非常に有効 | 推進波・修正波の読み分けがしやすい |
| レンジ相場 | △ 不向き | ライン・ボリバンなど他指標を使う方が良 |
| トレンド転換期 | ○ 有効だが注意 | 5波完了やC波終点の判断が難しいため、補強が必要 |
| 重要指標発表前後 | × 非推奨 | 値動きが荒く、カウントが崩れやすい |
「相場が読める」人になるために
エリオット波動は強力な分析ツールですが、それだけに頼っていては“相場が読める”とは言えません。 本当に読めるトレーダーになるには、複数の分析手法を身につけて柔軟に使い分ける力が必要です。
まずは、マルチタイムフレーム分析を習慣にし、上位足と下位足の波の関係を把握すること。 そこに「仮説 → 検証 → 反省」のPDCAを回す姿勢が加われば、分析精度は格段に上がります。
そして最後に大切なのは、とにかく数をこなすこと。チャートに触れた量こそが、感覚と判断力を磨く最大の武器になります。
実践ステップのまとめ
1. トレードに波動理論を活かす意義
全体の地図として相場構造を把握
2. 損切り・利確のルールづくり
事前の戦略とリスク管理がカギ
3. 状況に応じた活用と判断基準
使える場面・使えない場面の見極め
4. 相場対応力・総合力の強化
柔軟さと経験の積み重ねが最終的な差になる
まとめ|エリオット波動を使いこなすには、やっぱり“訓練”あるのみ!
エリオット波動は相場のリズムを読み解く面白いツールですが、実践で使いこなすには地道な「訓練」が必要です。
「まずは真似から」でOK!チャートを毎日眺めてみよう
学習初期は「できる人の真似」から。カウント事例を参考に再現し、「なぜそう数えたか」根拠を考えましょう。毎日チャートに触れ、目を慣らすことが大切です。
100回くらいカウントすれば、なんか“見えて”くる!?
反復練習がスキル向上の鍵。「まず100チャートでカウント練習」を目標に、様々な市場・時間足で試しましょう。 成功・失敗から学び、数をこなすうちに自然と「波」が見える感覚が養われます。
「波を読む」技術は、あなたのFXトレードの強力な“武器”になる!
エリオット波動をマスターし「波を読む」技術を身につければ、それは強力な武器になります。 相場の現在地把握と将来予測の精度が上がり、優位性のあるトレードが可能になるでしょう。
限界を理解し、他の分析や資金管理と組み合わせれば、トレードスキルは確実に向上するはずです。
さあ、この記事を参考に、今日からエリオット波動の訓練を始めてみませんか?
デモ口座や過去チャートで気軽に練習し、他のテクニカルとの合わせ技も試してみてください。 「波を読む」技術を磨き、もっと相場を深く理解できるトレーダーになりましょう!応援しています!
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